その件は、未だ迷宮入りです。

ぽくぽく走ったり、カレーを食べたりします。知らんがな、のことしか書いてないです。

過去の「メモを取ることについてのメモ」を引っ張り出してくる

今週のお題「メモ」

ということで、以前メモを取ることに関しての熱い想いをしたためていたことを思い出した。探すとスマホのメモ帳にばっちり保存されていた。

これを書くことになったキッカケの新人は、会社にマイナンバーの提出を求められたがあれこれ理由をつけて提出を回避して挙句の果てには親会社のコンプライアンス窓口にそれを直訴し次第に来なくなった。
そのまま来ないのかと思ったら出社予定だった最後の日にお菓子を持ってきて「皆様のご多幸をお祈りいたします」と直子に代筆*1してもらったかのような定文で挨拶をして、チーム全員の唖然とした顔を引き出した強者である。

どうしてメモをとるのか、彼女の行動を通して私は深く考えることができたので、それはそれで良かったんだと思う。
あの頃は私の情緒まで不安定になるほど、彼女の研修で追い詰められてはいたけれど。
今読んでも、自分のやり方はそんなにブレていないのが頼もしい。笑。
お題にかこつけ、以前の私のメモをどーぞ。



【2018/9/20】
今月から新人教育(OJT)が始まった。
教える方も心してかからないとこのままでは喰われてしまう! そう危機感を感じたので、思うところを残していこうとおもう。(ほぼ自分のために)
まずは、メモをとるという行為について。

どうしてメモをとるのか?

この世には二種類の人間がいる。
研修の時に、「メモをとる人間」と「メモをとらない人間」だ。
個人的な意見で悪いが、私は後者が嫌いだ。伝わっているかどうかとても不安になる。理解できますか?と聞けば、端的に「はい」と答え、わからないところはありますか?と聞けば、「特にないです」と答える。まあ、だいたいはもう一度聞いてくるか、適当に処理してダメだしを待つ。かなり怒りにうち震えるが・・・しかし、今回はその話ではない。

「メモをとる人間」といっても、千差万別である。(じゃあこの時点で人間は二種類だけではないじゃないかという意見は無視する)今度の新人はなんでもかんでもメモをとる。メモをとる人間の方が好感がもてるはずなのに、私はつい声のトーンが高くなってしまう。「そこはまだメモをとらなくてもよいです。とりあえず私の話を聞いてください。」と。私の研修を口述筆記しろと頼まれた刺客じゃないのかと疑う程に、彼女は顔も上げずに、ひたすらノートと向き合っている。彼女は(研修相手の私にこんなに不快感を抱かせながら)いったい何の為にメモをとっているんだろう。

「何の為にメモをとるのか?」正直いうと、自分自身そんなことを改めて考えたことがなかった。忘れそうなこと、大事っぽいこと、後で調べようと思うこと、自分がやるべきこと、話を聞きながら思いついたこと・・など、なんとなくメモしているような気がする。

話を整理する

考えてみると、「メモをとる」一番の目的は「自分で話を整理する」ことのような気がする。相手は教科書のように丁寧に順番に話してくれるわけでもないし、どんどんと脱線したりもする。「この話の目的は?結論は?自分は何をしなくてはいけない?」なんてことは自分で考えて整理しないと導けない。私は自分の認識が相手と相違することが嫌なので、打ち合わせをするときは、自分のノートを広げて現状のまとめを図解して書いていく。(大人数になったらそれがホワイトボードとかになるんだけど)うまくいけば、そのノート中心に話が広がるので認識の齟齬が少なくなる。うん、少なくなっていると思う。

一方、新人の彼女は、「メモをとる」ことが目的になっている。研修で一番大事なことは研修の内容を身につける・・ということのはずだ。内容を咀嚼せず、なんでもかんでもメモしてしまう。だから、振り返っても目的の情報にたどり着くのが困難で、「どうしたらよいかわかりません」という状態になる。(咀嚼していないものは当然自分の体の中には入ってこない)「これは必要な情報か、そうじゃない情報なのか」というものをふるい分け、話を整理する訓練から始めないといけないのかもしれない。・・前途多難だ。

メモはきれいにとる必要はない。

さて、どうしていこうかというところ。
「これはメモしなくてよいです」「これは大事なのでメモしてください」と、その都度の指示していたけど、「自分で判断させる」行程は省いてはいけないような気がしてきた。

とりあえずは、以下が現時点でのまとめ。

  • 話の内容を理解しようとすることが、メモをとるよりも優先(大切なのは話を理解すること。全部をメモしようとすると、重要なことを聞き逃す可能性があることを伝える)
  • 話を整理し、重要だと思われるキーワードをメモする。数字や固有名詞は絶対忘れるので時間をとってもらってもメモ必須。
  • 関連して思いついたことがあれば、それも端的にメモすることを推奨。(ただし、事実と意見はわけて記載する必要あり)
  • 話が一段落したところで、自分で理解した内容を復唱しながら図解推奨。(相手の話は、基本的には途中で止めない。キーワードの流れや関係性を矢印でつないだり、番号をつけたり、重要なところはぐりぐりと丸で囲ったりするとよいのではないか?)
  • メモはきれいにとらなくてもよい。ノートを無駄に使って、十分なスペースでキーワードを列記する。あとで、補足事項をどんどん足していくことも考慮する。

最終的にはメモは不要になる(はず)。恒常的なものは身に付く(はず)。やるべきことは終わっていくし、長期的なものは別管理になるだろう。重要なものは、きちんと格上げされて正式な書面にまとめる(はず)。

おもいどころというか、ぐち。

メモをとるのも大事だけど、相手に「あなたの話聞いてますよ。理解してますよ」と態度で伝えるの大事。もちろん、わからないことは正直にわからないと伝えるのはもっと大事。
教えられてる方も、教えてる方も人間。

教えてる方に不快感を与えたら、教えられている方は損しかしません。これ、断言できます。(媚びろっていうてるわけじゃないです。普通で十分です)逆に、教えてる方のモチベーションがあがれば、必要以上にいろんなことが聞けますよ。ほんまに。

*1:今でいうChatGPTみたいなやつ。違うけど。