その件は、未だ迷宮入りです。

ぽくぽく走ったり、カレーを食べたりします。知らんがな、のことしか書いてないです。

だるまに追いかけられた。

でっかいだるまが追いかけてくる夢をみた。
だるまはにこにこしていて、その世界ではカリスマなようだった。だるまに追いかけられるのは光栄であるような雰囲気もあった。
結局追いつかれて、彼は(彼女は?)馴れ馴れしく接してきた。言葉を濁しながらその場を離れようとしたが、なにかに理由をつけ、私の後ろをついてきた。右の腹をぱかっと開け、中の空洞で虫がうごめいているのを見せられたりした。
それは不快なはずなんだけど、たいしてなにも感じなかった。「これに不快を感じるべきだ」という気持ちと、「たとえ不快であったとしてもだるまにこの不快さを悟られてはダメだ」という強迫観念のようなものが入り混じってた。
最後はだるまと一緒に温泉にはいった。だるまの懇願に根負けした。彼は(彼女は?)ぷかぷかごろごろお湯の上で浮かんでいた。私は盲腸の傷跡をさすりながら、「あの時母さんがちゃんと病院に連れて行ってくれてたら、注射で散らせたかもしれないのにな」といつもの悪態を心の中でついていた。