その件は、未だ迷宮入りです。

ぽくぽく走ったり、カレーを食べたりします。知らんがな、のことしか書いてないです。

奈良マラソンの振り返りとその後。

ずっと下書きに残したまま、年を越したくないので、ざっとメモで振り返り。

股関節の痛みは随分引いていたけど、なんとなくの違和感だけが残る状態。その上に、風邪っぽい症状が見え隠れしていた。
仕事で心が折れることがあったあの瞬間に、風邪ウィルスが優勢になったことを実感した。メンタルが弱ったところにつけこまれたのだ。これは風邪ではない、走りきれるかどうかわからんけど、奈良にぜんざいを食べに行くのだ、ただただそう思って過ごしていた。
前日、ゼッケンを引き換えに行った帰りの電車で一瞬深い眠りに入ってしまった時に尋常じゃない体温の上昇と発汗がおきたその後から、憑き物が落ちたように身体が軽くなった。完全勝利の瞬間である。


さて、当日。
駅から会場までが人が多過ぎて進まない…という予想外のタイムロスはあったけど、長蛇の女子トイレの列をクリアするとスタート整列時刻5分前、というタイミングの良さ。ストレッチをしていたら、あれよあれよというまにスタート。何もネガティブなことを考えている暇がなかった。

今回は完走することが目標。6時間制限なのでキロ7分ちょっとくらいでゆるゆる奈良観光をしよう、そうは思っていたのです。ですが、走り始めたら意外に快調でキロ6分半くらいで笑みがこぼれてきたので、最初の市街地の10kmをそれで突っ走る。奈良公園にシカがわらわらいるやん!どっかの会社の前で、でっかい衣装の演歌歌手がうたってるやん!ってもっすごい楽しんでおりました。楽しいのはここまででした。

10kmあたりから坂道があらわれてきて、どんどんと足が上がらなくなってくる。心臓は余裕なのに。股関節の痛みではなく、単に練習不足の筋肉痛がはじまっている感じ。10km過ぎからのこれは早すぎる。その上ここから、怒涛の山道の登り下りがはじまる。17kmの最大の登りで大幅ペースダウン。走っても走っても登りで軽い絶望感。
とりあえず、ぜんざいまでは走り続けよう、と自分を奮い立たせる。ぜんざいが振舞われていた、この25km過ぎのこの坂が本当にきつかった。
甘さがとても、沁みた。

ここからは、歩きを交えたランとなる。気合いでどうのこうのなるレベルの足の痛さじゃない。故障の痛みでもなく、確実に筋肉が悲鳴をあげてる。「昨日まで睡眠とろうと必死になってたから休んでたのに、いきなり酷使するなんてわけわからんな!」て筋肉が激怒してる声が聞こえてくる。すんません。ほんまにすんません。とりあえず、三輪そうめんまで足を進めてください。懇願しながら、だましだまし前へ進む。
三輪そうめんも美味しくいただきました。もう一杯もらえばよかった。

回収バスが後ろに迫ってきているのを横目で見ながら、制限時間ギリギリのひとたちとただただゴールだけを目指す。ここらへんになると、ほとんどの人が歩いているので、走ると人を縫うように移動しないといけないので、距離のロスが半端ない。5時間半のペースランナーよりも後ろには行かないと心に決めるが、給水所で置いていかれる羽目になる。
結果、グロスで5時間30分44秒(ネット5時間21分59秒)。
生きて帰れて良かった、という感想しかない。


直後は前ふとももの筋肉痛と右足首に少しの違和感を感じる程度だったんだけど、数日後、筋肉痛が引いたらまた、股関節の痛みがぶり返してきた。今度は足を引きずるくらいの痛みになって、すぐさま家の近くの整形外科へ飛び込むと(すぐ折れてるかもって思うので。笑)、綺麗な骨だと褒められた。筋膜の炎症だとおもうよとにっこり診断され、鍼治療をしてくれた。これがもう、嘘みたいに効果があって、多少の違和感は残っているけど、絶望感はなくなったのが、今である。
痛くないってなんて素晴らしいんだ!!と、感動していたら、仕事納め後に風邪に再度やられたことは、また別のお話。